同じ Nano Banana Pro を使っているのに、そのままポスターに使える画像を作れる人もいれば、どこか物足りない仕上がりになる人もいます。この差は、モデルよりもプロンプトに原因があることがほとんどです。
この記事では、そのまま使えるプロンプトの基本形、用途別に整理した10の実例、初心者が陥りやすい失敗を紹介します。さらにアイデアが欲しいときは、2,000件以上を収録した プロンプト集 もご覧ください。例文を オンラインAI画像生成ツール に貼り付ければ、読みながら試して調整できます。
1. Nano Banana、Nano Banana 2、Nano Banana Proで、プロンプトの書き方はどう違う?
まず整理しておきたいのは、3つとも同じ画像モデルのファミリーに属していますが、公開時期と位置付けが異なるという点です。名前の順番が、そのまま世代の順番を示しているわけではありません。
- Nano Banana:2025年8月公開。正式なモデル名は Gemini 2.5 Flash Image です。シリーズの初期に登場したモデルで、日常的な画像生成や編集に向いています。
- Nano Banana 2:2026年2月公開。正式なモデル名は Gemini 3.1 Flash Image です。Pro の複数の機能と Flash の速さを組み合わせています。Google は公開時に Gemini アプリの複数のモードへの展開を発表しました。実際に利用できるモデルは、現在の製品画面をご確認ください。
- Nano Banana Pro:2025年11月公開。正式なモデル名は Gemini 3 Pro Image です。高画質と事実の正確性を重視し、細部にこだわるプロ用途に向いています。
この位置付けの違いによって、プロンプトをどこまで簡潔にするか、どこまで詳しく書くかが変わります。
| 比較項目 | Nano Banana | Nano Banana 2 | Nano Banana Pro |
|---|---|---|---|
| 位置付け | 日常的な生成・編集に適した初期モデル | 速度と品質のバランスを重視し、素早い試行に適する | 忠実度の高い制作やプロ向けの細かな調整に適する |
| プロンプトの書き方 | 明確で簡潔な1〜2文から始める | 作業に応じて詳細を追加し、試行の効率も保つ | 複雑な作業では、カメラ、光、素材、レイアウトまで詳しく指定する |
| 文字描画 | まずは短い文字列で試す | より明瞭な文字描画と多言語コンテンツに対応 | 複雑な文字レイアウトが得意で、多言語や書体の指定にも対応 |
| 参照画像/一貫性 | 参照画像を使った編集に対応 | 複数画像の参照と被写体の一貫性に対応 | 公式機能では最大14枚の参照画像を組み合わせ、最大5人の一貫性を維持できる |
| 解像度 | 約1K相当。縦横比によってサイズが変わる | 512px、1K、2K、4K出力に対応 | 1K、2K、4K出力に対応 |
| ウェブ検索 | 非対応 | 対応 | 対応 |
| 生成速度 | 一般的な生成・編集に適する | 高速な生成と繰り返しの試行を重視 | 細部と精度を優先する作業に適する |
使い分けの目安:
- Nano Banana:プロンプトは「短く、的確に」。比較的基本的な機能を備えたモデルなので、被写体とスタイルを1〜2文で伝えるところから始めましょう。簡単な画像生成や編集に向いています。
- Nano Banana 2:詳細は「必要な分だけ」。要点を明確に書けば、日常の画像制作や複数のラフ案づくりなど、効率を重視する場面に使いやすくなります。
- Nano Banana Pro:プロンプトは「詳しく、具体的に」。カメラ、光、素材、構図まで指定し、ポスター、インフォグラフィック、長めの文章を含むレイアウトなど、精度が必要な制作に活用しましょう。
なお、Google はその後、より軽量な Nano Banana 2 Lite も公開しました。速度と低コストを重視したモデルで、細かな仕上げよりも素早いラフ作成を優先したいときに試せます。
2. よいプロンプトを書くための基本形
複雑な理論を暗記する必要はありません。次の基本形で、よくある用途の大半をカバーできます。
被写体+場面・環境+構図とカメラ+光+スタイル+細部の指定
違いを例で見てみましょう。
- ❌ 曖昧な例:
カフェにいる若い女性 - ✅ 基本形を使った例:
レトロなカフェの窓際で本を読む20代の女性。35mmフィルムの質感、午後の陽光が横から差し込み、浅い被写界深度で背景をぼかす。映画のような暖色の色調
2つ目の例は、単に形容詞を増やしたわけではありません。カメラ表現、光の方向、色調という、画像の印象を左右する要素を明確にしています。
実践するときは、次の点を意識しましょう。
- 一度に変える要素は1つだけ:仕上がりが違うと感じたら、被写体の説明が曖昧なのか、スタイルの指定が矛盾しているのかを確認します。一度に何か所も変更しないようにしましょう。
- 抽象的な言葉より具体的な言葉を使う:「きれいな光」より、「golden hour の斜め後ろからの光」や「夕暮れの暖かな光」のほうが明確です。
- 参照画像を活用する:特に Nano Banana Pro では、文章だけでスタイルを説明するより、参照画像をアップロードしたほうが正確に伝えられます。
- 書き慣れた言語を使い、専門用語は英語を残す:中国語、日本語、スペイン語など、普段使う言語で説明して構いません。「bokeh(背景のぼけ)」や「top-down(真上からの俯瞰)」といった撮影用語は、英語のままのほうがモデルに認識されやすくなります。
毎回ゼロから組み立てたくないときは、随時更新している プロンプト集 をご活用ください。用途別に整理しているので、そのままコピーして使えます。
3. 応用しやすい10のプロンプト例
用途ごとに代表的なプロンプトを1つずつ紹介します。コピーして調整するほか、「被写体+場面+光+スタイル」の書き方を参考に、自分で作ってみてください。
- ポートレート写真: アイボリーのスーツを着た30歳前後の女性建築家が、現代的なガラス張りの建物の前に立っている。上半身の構図、85mmレンズ、夕方の斜め後ろからの光、背景ぼけ、映画のような雰囲気、暖かみのあるグレーの色調。
- EC向け商品写真: 銀色のワイヤレスイヤホン1組を淡いグレーの背景の中央に配置。45°の角度から見せ、上から柔らかく照らす。繊細な金属のハイライト、ミニマルで高級感のあるEC商品写真、すっきりした画面。
- インフォグラフィック/ポスター: AI製品の発表ポスター。中央にノートパソコン、大見出しは「創造に、限界はいらない」、副見出しは「AIで、創作を新しく」。青を基調にしたテクノロジー風のデザイン、余白を十分に取り、16:9。
- イラスト: 小さな赤いレトロな列車が、秋の渓谷を走っている。遠くの山々に薄い霧、柔らかな朝の光、水彩イラスト、はっきりした紙の質感、オレンジと緑の配色、童話のような雰囲気。
- 画像編集: 元の背景を、雨上がりの東京の夜の通りに置き換える。人物のポーズと外見は変えず、ネオンの光を自然に人物へ反射させる。背景には濡れた路面の反射とぼけを加える。
- キャラクターの一貫性: 参照画像の女性が、列車の窓際で読書している場面を生成する。顔立ちと髪型を維持し、50mmレンズ、午後の自然光、リアルな写真表現。
- 建築・空間: コンクリートと無垢材を使った、モダンでミニマルな住宅。大きな床から天井までの窓、遠くに見える渓谷、広角構図、早朝の柔らかな光、すっきりと上質な空間。
- 料理写真: 陶器の皿に載せた焼きたてのフランス風クロワッサン。隣に温かいラテとブルーベリーを置き、45°の俯瞰で撮影。窓辺の朝の光、暖色、浅い被写界深度、洗練された料理写真。
- SNS用カバー画像: 「AI画像モデル5つを試してみた」がテーマの YouTube サムネイル。左に驚いた表情の人物、右に5枚の画像サムネイル。青と黄色の配色、テクノロジー感の強いデザイン、16:9。
- ロゴデザイン: 「Lumio」のロゴをデザインする。Lの文字と光の筋を組み合わせ、シンプルな幾何学的ラインで表現。モダンなSaaSらしいスタイル、白黒を基調に淡い青を差し色として使い、アイコンやブランド紹介に適したデザイン。
この10例は、ポートレート、商品、ポスター、イラスト、編集、キャラクターの一貫性など、よく使う用途の入り口です。より幅広く探したい方には、2,000件以上を用途別に収録し、随時更新している プロンプト集 も用意しています。ブックマークして、必要なときに選んでみてください。
4. プロンプトをさらに磨く応用テクニック
1. 撮影用語をいくつか覚える
広角 マクロ 浅い被写界深度/bokeh 逆光 トップライト 三分割構図 対称構図 フィルムグレイン 長時間露光 —— こうした言葉を加えると、求める画づくりがモデルに伝わりやすくなります。
2. 文字描画を細かく指定する
Nano Banana Pro で文字を描画するときは、表示したい文字を引用符で囲み、書体を「手書き風」「太字のサンセリフ体」、位置を「中央」「左上」などと指定しましょう。具体的な指示は曖昧さを減らしますが、生成後は1文字ずつ確認してください。
3. ウェブ検索機能を活用する
Nano Banana Pro と Nano Banana 2 は、検索によるグラウンディングに対応し、その機能が有効になっている環境では、検索結果を利用して画像を生成できます。例えば「東京の今日の天気を示す情報カード」や「ティラミスの作り方を図解した手順画像」などです。ただし、検索が実行されるかは利用するプラットフォームと設定次第です。プロンプトに「今日」と書くだけで、最新情報を調べたことにはなりません。当サイトでは、確認済みのデータを先にプロンプトへ入力し、それを画像としてレイアウトさせる方法も使えます。
4. 書き方が分からないときは、参照画像から考える
気に入った画像があっても、そのプロンプトを言葉にできないときは、画像からプロンプトを生成するツール を使ってみてください。画像をアップロードして説明文を生成し、それを希望に合わせて修正すれば、ゼロから書くより取り組みやすくなります。
5. キャラクターの一貫性は具体的に指定する
参照画像には、正面と横顔など、角度の異なる鮮明な画像を使いましょう。さらに「顔の特徴と服の細部を維持する」と明記すると、「同じ人物」とだけ書くより意図が伝わります。
5. よくある失敗と対策
- プロンプトが曖昧すぎる: 「きれいな画像」だけでは方向性が伝わりません。最低でも被写体、場面、スタイルを含めましょう。
- 関係のない要素を詰め込みすぎる: 要望が増えるほど、画像の主題がぼやけやすくなります。複雑な制作は段階を分けて生成し、少しずつ編集しましょう。
- 縦横比を確認しない: ポスター、プロフィール画像、バナーでは適した比率が異なります。生成前にサイズを確認してください。
- 文字が崩れる: 文字入り画像には Nano Banana Pro を優先して試し、表示する文言を引用符で明示しましょう。生成後は1文字ずつ確認します。
- 用語が統一されていない: 同じ概念には同じ表現を使いましょう。例えば「close-up」か「クローズアップ」に統一し、1つのプロンプトで矛盾するカメラやスタイルを指定しないことが大切です。
まとめ
よいプロンプトは勘ではなく、「被写体+場面+カメラ+光+スタイル」の基本形を繰り返し使うことで身に付きます。紹介した10例は出発点です。2,000件以上をそろえた プロンプト集 をブックマークして、じっくり探してみてください。すぐに試すなら、オンラインAI画像生成ツール にコピーして貼り付けるだけ。別のプラットフォームへ移動せずに生成できます。


